第2話 波乗り教 

今回トリップしてる間にインドネシア最大の宗教イスラム教の
年明け前の一大イベントのラマダーン(断食月)っていう
丸々1ヶ月の間毎朝5時から夕方6時まで断食する期間に入った

今までにも何回か旅の途中で遭遇したことはあるが(避けてたから)
今回は滞在中にどんぴしゃでトリップの間ぶち当たってしまった
ラマダーンって知ってたけどどうしても行きたかったからさ・・・

基本的にご食べない、飲まない、吸わない、やらないなんだけど
海や川で泳いだりするのも体に水が入るってコトでご法度とされているだよね・・・
実際都会ではさほどDEEPではないんだけど
田舎に行けば行くほど信仰心が深くなって行く
そんな最中にまんまと小さな村にお邪魔しちゃったオイラ…
それでもどーしてもここでサーフィンしたい〜
でも村人の目が気になるよなぁ〜

海に行く途中何人かに 『おまえ断食中だぞ。知ってるか?』って言われる・・・
なんにもわかってないアホの振りしてとりあえずはその場をやり過ごすけど
彼らにとっては面白くないし気に入らない行動なんだよね
どこの馬の骨かわからん奴がウチの村を荒らしに来たって、思う人もいるだろう
子供なんかは『なんだよ断食なんてやらなくてもいいじゃん?』
なんていうふうに思わせてしまうかもしんないもん、肩身が狭いよね・・・
まぁ〜わかってる人はわかってくれるんだけどさ
ラマダーンの時は海控えたほうがいいねぇ〜(今回は失礼しました)

宿のおじさんは気を使って昼飯をオイラのために毎日作ってくれた(感謝)
もちろん人目につかないところで食べるように言われる
人目につく外では食えないから外出や帰りの道中では結構我慢の時もあった

ってな感じでオイラ自身は断食に付き合ってはいないが
日常より少し窮屈な生活を体験してきた
断食をしている人達の生活は
信仰心の薄い世代のオイラにとってとっても興味深いことだった
んで、 色々皆さんになんで断食なのか教えてもらったよ〜

1年の終わりに自分を戒めるため飢えを体験するという行事
そういう苦しみを知り日頃の豊かさを感謝をすることは大事だ

人生の中で一番重要なこと『食』
これがなけりゃ−お金がいくらあったって生きていけない
それを制限することでありがたみを知るのが断食の目的
そして飢えた人の気持ちを思い知り貧しい人を思いやるという
みんながそうすればいつか自分が飢えて困ることがあるとき
みんなが助けてくれるのだ

でも実は単にそれを知るためだけの行事ではない
1ヶ月間食以外にも欲求を断つことで
自分を追い込むことから開放された時に 快感を得る為の意味もあるのだ

そりゃーそうだ、1ヶ月も断食&お祈りでがんじがらめにされていれば
開放された時に普段当たり前だったことでも、新鮮に感じて
なんともいえない多幸感があると思うよ
いわゆるナチュラルハイってやつ

そしてラマダーン明けにハリラヤ(新年)を
超ハッピーに過ごすということになるんだってさ

へぇ〜そっかぁ〜なぁ〜るほどぉ〜そういうことだったのかぁ〜
って、感心したね

今回のトリップでは風がなかなか合わずいい波の日がなかなかなかった
いわゆるハズレってヤツね

オイラは気持ちのいいサーフィン出来ずに半年も我慢していたから
どんなに悪くてもとりあえずは海に漬かるようにしていた
それでもいつも波乗りはのんびりやれるだけで超〜楽しかった
波はいいとはいえなかったけどね(オイラ贅沢者だから・・・)

だって海に入れない時の苦しみやつらさを嫌ってほど知ってるからさ
きっとマジサーファーなら誰もがそう思っているでしょ?
極寒の雪の中海に入るなんてつらすぎるよねぇ〜
でもやめられないんだ

サーフィンを知ってしまった以上嫌でもつらいコトと直面する時がある
でもサーフィンのことは捨てることが出来ない
それは食とおんなじで生活の1部になってしまったからだ

サーファーになってしまった人は波乗りしなくてもさすがに死にはしないが
断腸の思いで次の波乗りの時間を待つことになる
でもその辛さに耐え数々の困難を乗り越えることによって
全てのものに対して感謝し敬意を示すことが出来るのである

サーフィンという文化も宗教の一種なのかもしんないね
全てのことに対して優しく強くなれるってことはすげ−プラスなことだと思う
そして深く入れば入り込むほど快感が大きくなるのだからやめられないよ(笑)


あとがき

今回のトリップからバリに帰ってきて
何時でも自由に食べられることがすごい幸せに感じるよ
それと食べられるものがあるだけで感謝して何でも食べた おかげで
よりこっちの食に馴染む事が出来たよ(もともとなんでもこっちは美味いけど)
つらいコトって実は気持ちのいいってコトを知るマジで貴重な体験だったよ

あ、コレじゃーただのマゾだ(爆)



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